ミッションステートメントに込めた想い

  • 2012.04.26 Thursday
  • 07:31
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    ミッションを振り返る機会があったので考えをまとめる意味でブログ書きます。


    ペパボのミッションは「より多くの人に情報発信する喜びを提供する」というものです。2008年くらいに明文化しました。今年の株主総会では、企業理念である「もっとおもしろくできる」とともに定款の中にも定めました。

    そもそも自分たち自身がそうであったように、インターネットを情報収集するためのツールだけではなく、アウトプットするためのツールとしても使って欲しい。そして表現することが楽しいと知ってもらいたい。そのために、個人でも手の届く価格帯とクリエイティビティを刺激するような機能がある、表現のインフラとなるサービスを提供しようという想いがあります。そのことを明文化し、事業の方向性であるミッションステートメントに定めました。

    ペパボのサービスのターゲットは、表現の一環であったりコミュニケーションの手段であったりと、法人のように必要に迫られてウェブサイトを作るのではなく、作りたいから使っているという人達に使われています。あくまでのサービスのコンセプトは、個人向けのサービスです。法人で使いたい方は、個人向けだけと使ってイイですよ、というスタンスでやっています。


    レンタルサーバーから始まったペパボのサービスは、ブログ・ネットショップ・オンラインアルバム・店舗オーナー向けCMSと拡大しています。ロリポップ!が始まった10年前は、サイトを作ることそのものが表現でした。しかし、インターネットの普及や技術の進歩により、今ではサイトを作ることは手段であって、その先に達成したい表現が存在していると感じています。

    そこで、2010年にリリースした電子書籍サービス「パブー」を皮切りに、今年の年初にリリースしたミュージシャン向けサービス「FANIC」、オンラインレンタルボックス「minne」と、リアルで表現活動をしている人達に特化したASP+販売プラットフォームを提供しています。これまでは、サーバーやASPだけで満足される方も多かったですが、これからはサイトや作品を作った後に必要となる見てくれる人、買ってくれる人を増やすためのプラットフォームがないと満足していただけないと考えています。


    大きなプラットフォームやメディアの運営に成功しているとは言えない我々ですが、個人向けのインターネットインフラではポジションを持っていると自負しています。そしてこれからも作り提供し続けるつもりです。逆にそれ以外はやりません。

    世の中には表現活動、創作活動をしている方が多数いらっしゃいます。文学・音楽・ハンドメイド・ダンス・映像・絵画・写真など、あげたらきりがないですし、プロから生涯の趣味としてやっている人まで幅広く存在します。世界中に。もちろん、ネットだからこその表現もさらに増えていくでしょう。ペパボではそんな人達がネットでたくさんの人に見てもらって、その活動を続けていくモチベーションになってもらえたらと思っています。それが「より多くの人に情報発信する喜びを提供する」に繋がるからです。


    と、いうのがペパボの現在のミッションです。

    あえて「現在」としましたが、ミッションは変わっていくものだと考えています。会社はステージや市場環境次第では、事業の方向性の舵を切るタイミングがあります。企業理念は普遍的であり不変でありますが(ちょっと韻を踏んだ)ミッションは舵を切るべき時には変えていいはずです。

    したがって、どこかでこのミッションも変わるかもしれません。今のところそれはないですが。



    さて、冒頭の話に戻しますと、ペパボのミッションを振り返っていました。なぜかというと、子会社の新設を計画しているためです。今回設立する会社にはどんな理念やミッションを持つべきなのでしょうか。詳細は開示してからになりますが、今までペパボでは100%の子会社はありませんでした。100%ということは血は同じです。価値観は変えるべきではないけれども、進む道は別に示そうと思いました。そこで、理念はペパボと同様で、ミッションはその会社のものにすることにしました。

    ミッションは海図のようなものでしょう。進むべき方向は明るい未来でなければなりません。ペパボの現在のミッションはとてもいいものであると改めて確信しました。そして、新会社のミッションもいいものができたと思っています。
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    JUGEM事業本部

    • 2012.04.24 Tuesday
    • 23:08
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      JUGEM事業本部飲み会

       
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      人々を魅了させる組織運営のポイント

      • 2012.04.23 Monday
      • 19:45
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        世の中にはいくつもの組織がありますが、ほとんどの組織は星屑のように散ってしまう運命にあります。そんな有象無象の組織たちの中から、輝ける活躍を見せる組織も存在します。例えば、ヒット商品を生み出す組織、多くのファンを生み出せるような組織です。

        人々を魅了できるような商品、サービスを生み出すことができる組織を運営をするために、我々は何を重視すべきか考えてみました。


        1.伝説をつくれ
        組織の育成は、誰もが理解できる、かつ大きな目標を設定する。
        その目標に対して、明確で超えられそうなマイルストーンを設ける。
        目標は高くても、小さな過程を達成していく事が成功体験となり、
        またそのことは伝説となって語り継がれていく。

        2.謙虚であれ
        誰に対しても謙虚であること。
        礼を尽くして、不満になる人はいない。
        逆に、礼を欠いた対応をしていたら世間はそっぽを向く。

        3.想定以上
        既成概念にとらわれない発想で顧客が想定している以上のものを提供する。
        相手の期待を上回れば、驚きや感動に繋がる。
        時には身内を欺くくらいに仕込んでおく。

        4.常に全力
        手を抜かない、偽らない。
        一流じゃなくてもその時のベストを尽くす。
        全員がベストを尽くせば、クオリティは低くても人は感動する。

        5.一体感を生み出せ
        使われる用語やフォーマットは顧客がすぐ理解できて、
        別のものに置換しやすくまた応用が利くようにする。
        さらに同じ動作や言葉を顧客にも反復させることで一体感が生まれる。

        6.伝染させる
        インフルエンサーを作る仕掛けを用意する。
        誰かにシェアしたくなるようなオリジナリティで、
        かつ自分もその一部にいるのだと感じられるような世界観を築く。



        もちろん、商品やプロモーション次第ですが、以上のようなポイントを抑えておけば、その年を代表するような輝ける組織になっていくのでしょう。我々もただ作る、売るだけではなく、顧客を魅了しさらには伝説になれる組織を目指していきましょう。










        No.1


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        手段は夜更け過ぎに目的へと変わるだろう

        • 2012.04.20 Friday
        • 15:34
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          プロジェクトとかでよくあると思うんですよ。本来の目的があるプロジェクトなのに、その過程の中でいつのまにか手段がゴールにすり替わっちゃうパターン。いつしかプロジェクトあるいはチームメンバー誰もが目的を忘れ、あの手この手で手段だったものを追いかけているってことです。

          悪いとか責めているわけじゃなくて、仕方がないことだと思っています。目的のために手段を実行することがプロジェクトメンバーにとってはやるべき事ですから。ただ、最初は何もなかったプロジェクトも時間が経ち、手段がうまくいかなくなってきだしたら、失敗することを恐れ始めます。いつしか、手段を実行することしか見えなくなっているのです。


          ところで経営判断とは、会社における様々な事象に対して何が合理的なのかを判断することです。投資する、撤退する、人を変える、権限委譲する、問題の根源を究明し絶つ等々。

          そうなると、プロジェクトメンバーの頑張りもプロジェクトリーダーのプライドも無視して、冷徹な判断をくださなければならないことも出てきます。それがトップダウンで自分が指示したことだったとしてもです。成功の可能性が低いこと、目的を見失っているものを意地になって続けることは、疲弊につながります。

          プロジェクトが失敗することよりも、失敗しそうなものを放任していまうことがあってはならないことがと思っています。引き際も肝心。

          万が一、撤退とか別の人のアサインを判断されたときは、合理的な判断されたんだなと思ってもらいたいなー・・・・というのは経営側のエゴですかね。そうですね。ごめんなさい。


          そんなこんなで、社内と社外でそのような事案がいくつかございましたので、自戒の意味も込めて本日のエントリーといたします。ご高覧くださりありがとうございます。
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          新卒採用って切ない

          • 2012.04.19 Thursday
          • 21:20
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            新卒採用をはじめて3回目のシーズンです。



            毎回感じるのですが、会社の規模的に採用したい人全員というわけにいかないので、人数を絞り込まなければならないのです。そのため、結果を伝えたあと、ご縁がなかった人のツイートとかを見ると切なくなります。ペパボのことが大好きな人達ばっかりなので。

            断っておきながら言える身分ではないのですが、彼らが成長し中途採用の基準を満たす人材として自信がついたときには、もう一度チャレンジして欲しいです。


            ところで、ペパボの採用や教育についてはザッポスやサウスウエスト航空のようなカルチャーや顧客体験を重視する会社をロールモデルとしています。もともと、大きな組織を創りたいという自分自身の夢がありました。が、ペパボの社長をやっている今、組織を大きくするだけではなく、大きくなったとしてもスタッフ、ユーザー、株主とは距離感を感じない経営をしていける会社を作りたいという気持ちに変わっています。

            創業者の家入さんに誘われてペパボに入ったのが大学4年の時でした。その1年後に、ペパボはGMOグループにジョインすることになりました。その時には、あと1年くらいで辞めて独立しようと思っていましたが、やり残したこともたくさんありペパボを続けていくうちに、この組織に対して愛着ややり甲斐を見いだし、もっとペパボを発展させたいという気持ちが芽生え始めました。そして今では、ペパボのスタッフもお客様も株主になっていただいた皆さんも大好きな仲間で、この輪をさらに大きくしてみたい、していきたいという感情になっています。


            ここまで書きましたが、話が壮大になりそうなので、やめます。


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            Google Dogsに移行したい

            • 2012.04.19 Thursday
            • 17:29
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              マネージャー達に「MS OfficeからGoogle Dogsに移行しよう」と提案をしました。月1でしかExcelを使わないのにMS Officeのライセンスを買っているようなケース、BCP対応で在宅勤務時にSSL-VPNを使う理由が社内のファイルサーバーを閲覧するためだけといったケースがあったからです。あと、長文書いてるときに限って急にフリーズするし。想像しただけで、うぐぐぐぐぅってなる。

              もちろん、セキュリティや個人情報保護の観点でNGなものやMS Officeじゃないと使えない機能があるとかの理由があるんだったら使うべきでない。全員に強制するつもりはないけど、MS製を使う理由がないものは経済合理的な判断で無料のものに替えればいい。

              Google Appsの導入も考えてはいるものの、Appsにするとライセンス料は取られちゃうわけだし、社内のファイルサーバーの利用やMS Officeじゃないといけない理由もいくつかはあるので、併用することを前提としたらDogsでいいんじゃないかなーというのが今のところの結論。


              さて、今まで何の疑問も持たずに使っていたものを急に替えろと言われたときに、「MS製以外は信用できない」「パッケージじゃないといけない」「使い方分からない」「無料のもの使うなんて」みたいなアレルギーが出てくるわけです。社内での宗教戦争ですね。

              Windows対MacのようなOSによる対立から、「○○オリエンティッドだ」「○○ドリブンだ」といった原理主義の台頭など、社内にはいろいろな勢力があり、日々宗教戦争が起こります。最近だと、ソーシャルゲームはなんたらかんたらと宗教戦争がおこるネット企業も多いと思います。

              それぞれの価値観だし、忌憚なき意見を言い合える職場づくりと思えば、気づかないふりして遠目からこっそり見ておくくらいの距離感なのですが、ヒートアップしだして業務に支障がでちゃうよみたいな事態とかもおこるわけです。さすがに気づかないふりするわけにもいかないので、沈静化を試みるわけです。

              社長という権力を武器に「そんなことはどうでもいいから、俺様の言うことを聞け」とまず介入します。そして、お互いの言い分を無視して、持論を展開するわけです。この時点でみんながめんどくさくなり始めます。そうなると、自分の考えを通す事よりも暴れ出した社長を止めることが優先事項になるわけです。


              ということで、社内の皆様Google Dogsへの移行をよろしくお願いします。
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              社長ブログ

              • 2012.04.19 Thursday
              • 14:52
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                 はじめてみました。
                3エントリーくらいで飽きると思います。
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                佐藤健太郎
                GMOペパボ株式会社代表取締役社長
                GMOペパボで被り物、コスプレ担当。2003年paperboy&co.設立時に、大学在学中であったがふわふわした存在として入社。そのほかは不明。

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