ペパボ流アイディアを生み出すシンプルな仕組み

  • 2012.05.15 Tuesday
  • 14:42
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    ペパボでは年に1回、アイディアをアウトプットするイベントとして
    『P-1グランプリ』と『お産合宿』を開催しています。


    『P-1グランプリ』とは、いろいろなアイディアをプレゼンするイベントで、
    サービスや企画などを誰でも発表することができます。
    これまでに、30days Albumパブーなどのサービスや
    新卒の入社時に贈られるお道具箱、今期からスタートした技術職評価制度といった
    社内の制度や企画も数々と誕生しています。

    一方『お産合宿』は、開発合宿やハッカソンに近いもので、
    サービスや機能追加を二日間でリリースするイベントとなっており、
    イベントを中継するUST等で社外にも公開しています。
    テンプレート100本ノックといったものから、最近ではザ・インタビューズのような
    ペパボの正式サービスになったものまで、いろいろなものがリリースされました。


    それぞれ2007年から続けているイベントになります。
    一定の成果を残しながら長年続けていますが、
    その運営にはこだわりをもっています。
    そのエッセンスをご紹介します。


    ・1年に1回だけにする
    周期が短かったり、回数が多くなるとマンネリ化してしまうので、
    開催は1年に1回と限定しています。
    これにより、毎年の企画もスケールアップできますし、
    参加してくれる人達も意識を高くして臨むことができます。
    また、年に一回なので、アイディアも深く考えられたものが出てきます。

    ・無責任にアイディアを出せる
    自由なアイディアが生まれる場にするために、サービス化が前提だったり、
    企画した人が責任者になるという決め事は設けていません。
    お産合宿であれば、個人のプロダクトとして作っている人もいます。
    事業化や制度化は、その後に別の人が考えればいいのです。

    ・好きなチーム編成で
    誰でも参加できますし、デザイナが開発やっても
    カスタマーサービスの人がデザインやってもOKです。
    一人でも企画出せますし、職種や部署の垣根を越えて
    チームを編成し、サービスを生み出すことだってできます。

    ・参加を強制しない
    興味がない人は参加しなくても何も言われません。
    強制になることで、ネガティブな作用が始まってしまうからです。
    みんなが自発的に参加してくれることが大切だと思っています。

    ・少しづつ変化させる
    頻度は少なくても、同じフォーマットが続くと、やはりマンネリ化します。
    小さな変化や改善を毎回積み重ねることで、続けて参加している人達も
    新鮮な気持ちで臨めるようにしています。
    例えば、6月に開催される今年のP-1グランプリは、
    名称を『P-1グランプリZ』と改め、新たなアイディアが生まれるように
    サービスや社内制度以外の特別なテーマを今回は設けることにしました。


    以上が、こだわりのポイントです。

    すごい仕組みではありませんが、シンプルに継続させることを心がけています。
    ご紹介したのはアイディアをアウトプットするために続けている仕組みですが、
    その他の社内のイベントにも応用できると思います。


     

    さて、今年の『P-1グランプリZ』は6月1日、『お産合宿6』は7月21-22日開催予定です。
    新たなアイディアが生まれるのを今から楽しみにしているところです。
    また、お産合宿は社外の方でもご覧いただけるようになっていますので、ぜひご期待ください!
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    リスクをどのくらい許容するか

    • 2012.05.02 Wednesday
    • 19:22
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      社内でよくある話シリーズ。

      たまにリスクがあるからやらないほうがいいんじゃないか、という議論になることがあります。極端な話、リスクが見込まれているものはやってはいけないくらいのトーンになっていることもあります。

      法務部門であれば納得話なのできるのですが、リスクを取らないという判断は一方で可能性を潰してしまうことであり、単純にリスクだけ見ての判断するのは経営判断とは言えません。ダウンサイドリスクはどこまで許容可能か、損失はヘッジできるのか、リターンがどの程度見込まれるかを天秤にかけて判断するべきです。


      ちなみに、結果がはっきりしてから批評する人。これはずるい人間ですね。最初から批評すると的外れだったときにダメージがあるからだろうか。まぁそういうのってたいがいロジカルでもないですし。

      だからドラクエXは温かく見守ってあげようよと思うのです。
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      プロフィール

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      佐藤健太郎
      GMOペパボ株式会社代表取締役社長
      GMOペパボで被り物、コスプレ担当。2003年paperboy&co.設立時に、大学在学中であったがふわふわした存在として入社。そのほかは不明。

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