ターゲットが中途半端なサービスにしたくない

  • 2012.09.05 Wednesday
  • 19:02
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    #どちらかというと社内に向けて

    新しいサービスや新しい機能をリリースする際には、
    リリース前の最終チェックは必ずさせろと言っています。

    それは、なぜか。
    使う人が見えない中途半端なサービスを産み出さないためにです。


    ペパボのサービスは以前書いたように、ターゲットを個人の表現活動と割り切っています。
    結果的に法人の方に使って頂くことは喜ばしいことですが、最初から法人の方に
    提供することが前提の発想になってしまうと、以下のようなものになってしまいます。

    ・楽しさの訴求や創作意欲の刺激ができないデザイン
    ・センスやインパクトのないネーミング
    ・機能を前面に押しすぎて、操作する煩わしさを感じるインターフェイス
    ・申し込む際に比較検討するのに時間がかかる料金体系
    ・温もりのないお客様対応や堅いサイト内の表記
    ・ユーザーが集まる前に実装すると過疎感が出てしまう機能


    このようなサービスでは、プルでサービスの価値は伝わらないでしょうし
    プッシュ営業となれば価格帯は月額で万円単位にしないと成立しなくなります。
    そしてなにより、運営していて楽しくないサービスになると思います。
    これは個人的なポリシーですが、運営して楽しいと思えるサービスを提供したいのです。

    作る側からすると、自分たちで考え抜いたものを
    そのままの形で提供したいと思うかもしれません。
    しかし、個人的な感覚でわがままを言わせてもらうようにしています。

    例えば、作り手の想いが強すぎてフェイズを間違えて機能を実装していたり
    100人ユーザーがいて1人しか使わない機能やプランが目立っていたりと
    そういったものを排除するために独断でジャッジします。


    また、社内SNSを使いペパボの全スタッフからフィードバック受けてもらいます。

    これには、200名近くのテスターに使ってもらってバグがないかを見てもらうことと
    多くの目線からデザインやテキストに関する意見を出してもらい、
    よりよいものにブラッシュアップされることが目的です。
    これにより合議的に、ペパボらしさがサービスに醸し出されていくのです。


    このような社内でのフローを経て、リリースされることにより
    ペパボらしいサービスが開発運営できるものだと考えています。
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    プロフィール

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    佐藤健太郎
    GMOペパボ株式会社代表取締役社長
    GMOペパボで被り物、コスプレ担当。2003年paperboy&co.設立時に、大学在学中であったがふわふわした存在として入社。そのほかは不明。

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