ペパボ社内には、いくつかのスタートアップ期のサービスがあります。その中には、うまくいくものいかないものと様々です。これまでに30くらいサービスを作ってきたと思いますが、ほとんどのサービスは大ヒットとまではいきません。これだけサービスを作ってくると、どれを捨て、どこを注力するかの判断も日常茶飯事になってきます。ユーザーのみなさんには心苦しい決断をしなければなりませんが、いいサービスを続けるためには撤退することもしなければなりません。
今は、四半期に経営幹部で合宿をして、全サービスを「投資」「回収」「撤退」に分けています。スタートアップのタイミングでは投資しないと始まりませんが、一定期間経つと売上、利益、ユーザー数、マーケット規模等を勘案し仕分けしていきます。
そのような事情があり、先日スタートアップ期のサービスの担当者たちに向けて「投資判断する時期までにウルトラCやらないとヤバイよ」と話をしたところ、ウルトラCという死語が社内でプチ流行しだしています。ウルトラCとは、体操で難易度の高い技を出し逆転するような状況から来た言葉みたいですが、スタートアップでは特にマーケットニーズを生み出すことが重要なので、毎日淡々とKPIを積み上げるだけでは達成見込みがないときに、秘策を出さないと間に合わないよということを伝えたわけです。
例えばこのようなものが考えられます。
ターゲットを変える(例:個人から法人へ)
課金ポイントを変える(例:固定課金から従量課金へ)
利用目的を変える(例:プラットフォームからCMSへ)
短期間で一発逆転のためには、当初のサービスの目的やモデルを転換する覚悟が必要です。そんなウルトラCという言葉が、うまくいっているサービスでも聞かれるようになりました。言葉が一人歩きしちゃっているなと感じたので、ブログに残しておきます。