経営者視点で考えよ!

  • 2013.05.02 Thursday
  • 12:02
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     スタッフに対して広く高い視野で主体的に考えて欲しいという意味で「経営者視点」という言葉がよく使われます。リーダーの方々のインタビューで語られていることが多いです。実際、自分自身もそのように思うこともありましたが、最近は傲慢な言葉じゃないかと感じるようになりました。


    組織なのでどうしてもヒエラルキーが存在します。規模が大きくなるにつれて、ピラミッドのサイズと階層はより深く複雑な構造になっていきます。もし、皆が同じ職位で同じ給与で同じ業務をやっているならば、同じ視点に見えることでしょう。しかしながら、立場が変われば見える景色は変わります。

    私は組織の責任者として皆よりも高い報酬をもらっています。そして、社内で最大の権限を持っています。しかしながら、経営に失敗すれば責任が問われますし、万が一退任するようなことになっても雇用保険はもらえません。

    一方で、一般のスタッフは、短期で成果を求められる業務が多いはずです。そして、権限も限られています。責任を問われる範囲は大きくないですが、そのかわりに経営者ほどの報酬を手に入れる機会も少ないでしょう。

    一般的な企業組織では、同じようなものだと思います。このような差のある状況で、経営者と同じ視点になれというのは身勝手な話であり、本質的には成立しないものでしょう。

    えふしんさんも過去に問題提起されています。

    確かに、皆が経営者視点であったら組織としてコントロールできなくなることも考えられます。


    とはいえ、経営する側からすると、各々の立場の意見を聞くこともしんどいですし、組織としては短期ではなく中長期での判断もする事もあります。スタッフからは理解してもらえないこともあり、同じ目線に立って欲しいと思うこともあります。

    ですが、傲慢な言葉を使うのではなく、経営者はステークホルダーとの距離を短くする努力をしてみてはどうでしょう。お客様、働く仲間、株主さま、お取引先、お掃除のおばちゃんと同じ目線になることによって、結果的にスタッフは主体的になるし、サービスはよりよくなるし、いろんな人がファンになってもらえると思います。超ハッピーラッキーじゃないですか。みんながWin-Winの関係になりますね。

    ウインウイン。

    グイーン、グイーン。


    グイィィィィーーーーン!!ギュィィィィィィーーーーンッ!!!
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    プロフィール

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    佐藤健太郎
    GMOペパボ株式会社代表取締役社長
    GMOペパボで被り物、コスプレ担当。2003年paperboy&co.設立時に、大学在学中であったがふわふわした存在として入社。そのほかは不明。

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